特別支援学校の通学バス、生徒を30分置き去り…運行会社側も教員も降車時に車内確認せず

記事の内容(要点)

・18日、埼玉県の特別支援学校でバス車内に置き去りが発生。
・取り残されたのは中学部の生徒。およそ30分間。

発見までの経緯

当日、バスに乗車していた生徒は27人。出迎えた教員は生徒が1人少ないと気づいたが、先に教室に向かったと考え、車内の確認はしなかった。学校内に生徒はおらず、営業所に向かっているバスに車内の再確認を要請。後ろから3列目の座席で眠っていた生徒を発見した。

本来ならば乗降時に名簿を確認し、保護者や教員に引き渡すことになっているが、同校のバス運行会社は降車時の名簿チェックをしていなかった。県教育委員会は会見で、バス送迎時の共通マニュアルを作り、特別支援学校全体に周知する方針を明らかにした。

参照元:読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/national/20221019-OYT1T50246/

記事にひと言

このご時世なのに、ほんの1~2分のチェックを怠ったことで大問題に。支援学校の生徒の中には、服薬の影響でぼーっとして眠そうにしている子も少なくないはず。結局、バス運行会社の「他人事」の気持ちが、点検の未実施につながっていると感じます。

一方、「出迎えた教員は生徒が1人少ないと気づいたが、先に教室に向かったと考え」についてヤフコメで批判がありますが、同時に二十数人の生徒がワラワラとやってきて、その状況を正確に把握するのは至難の業。「〇〇だろう」と思い込んでしまったら、別の可能性が見えなくなるのが人間の認知です。教室に戻って確認して、校内確認して、バス会社に連絡。30分間で発見につながってよかったと感じました。

いずれにしても、車内確認は必須。座席の間でグッスリ眠ってしまっていたら、人感センサーでも反応しづらかったかもしれません。今回は知的障害の特別支援学校でしたが、肢体不自由の場合は、重複の場合は…と、いろいろと検討する余地がありそうです。

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