野党 通園バス置き去り防止法案を共同提出

元記事の内容(要点抜粋)

通園バス置き去り防止法案の提出

立憲民主党は10月14日、「通園バスの車内における幼児等の置き去りによる事故の防止その他の認定こども園等における幼児等の安全の確保のための措置等に関する法律案(通称:通園バス置き去り防止法案)」を衆議院へ共同提出。日本維新の会、日本共産党、社会民主党の4党3会派。

法案の概要

「人員不足」「現場に余裕がない」これらも事故の一因と考え、安全装置設置のほか、職員の配置基準や処遇についても触れられています。

・ミスが重なったとしても命を救える仕組み
・置き去り防止のための装置設置の義務付け
・設置および維持にかかる費用を国が全額補助
・職員の配置基準や処遇の改善

法案の詳細は、リンク先よりダウンロードできます。

参照元:立件民主党HP
https://cdp-japan.jp/news/20221014_4650

元記事にひとこと

「万一ミスが重なったとしても子どもの命を救える仕組み」としているのに、その具体例がブザー式なのは疑問に思います。
 

例えば、バス車内の最後部席付近に取り付けられたブザーを押さずにエンジンを切るとアラームが鳴る装置が考えられる。この装置の設置により、運転手はボタンを押しに車内後部まで歩いていく必要があり、車内に幼児等がいないかを確認できる。

 
 

人は面倒なことをしなくなる

バスによっては運転席と座席の間に区切り(柵)が設けられています。この場合、運転手は1度バスを降りてから再度乗り込み、後部座席のボタンを押しにいくことになりますが、現実的ではありません。おそらく実際には、エンジンの停止後、もう1人の添乗員が後部座席のボタンをプッシュ。その後、園児の降車作業をはじめる流れになる可能性は高いです(形骸化したマニュアル)。また、運転席と座席の間に区切りがない場合でも、同様の役割分担が行われるのは容易に想像できます(安全装置の無意味化)。
 

雑な運用でも事故が起こらない仕組み

大前提として「全国の44,000台の園バスが(近年まで)年間200日の保育日数を大きな事故なく運行していた」という状況があります。1日の運行本数(行きと帰り/複数の時間帯)と掛け算すれば、「何千万、何億分の一の確率で起こる事故」をなくしていこう…という取り組みのはずです。

事故が起こる園には、相応の理由(降車確認と欠席確認のダブル漏れ)があるはずです。運営があやふやになっていく園があるのは避けられないこととして、それでも重大事故を未然に防げるような安全装置(人感センサーと緊急通報メール)が義務化されることが「万一ミスが重なったとしても子どもの命を救える仕組み」なのではないでしょうか。

参考リンク:Youtube(江戸川区公式チャンネル)

※ 座席の隙間まで丁寧に確認する様子が紹介されています。

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